4輪の情熱『フォードvsフェラーリ』


 『フォードvsフェラーリ』という題名だが、カーレース界の頂点に君臨するイタリアのフェラーリに挑んだフォードの話。  

もっと正確に言ったら、ブランドイメージを高めるためにフェラーリの買収を目論んだがフェラーリの創業者からすっかりコケにされ、怒ったフォードの代表がル・マン24時間耐久レースで連覇を続けるフェラーリを打ち負かせと至上命令を受けた二人の男のお話。


天才カーデザイナー、シェルビーを演じたのはマッド・デイモン。  

敏腕ドライバー、マイルズを演じたのはクリスチャン・ベール。


この二人の友情が熱い。


子供のように殴り合ったかと思えば、二人仲良くコーラを飲む。  

その二人を優しく見つめるマイルズの妻モリー・マイルズ。  

彼女も熱く、美しい。

モリー・マイルズを演じたのはカトリーナ・バルフ。テレビドラマ『アウトランダー』で従軍看護婦を演じたあの人だ。


レースのシーンも熱いのだが、フォードの代表、ヘンリー・フォード2世をル・マンのために仕上げた車、GT40に乗せてデモ走行をするシーンがいい。  

ヘンリー・フォード2世をGT40に乗せるためにチームメイト一丸で策略する。

車作りは、天才デザイナーと凄腕のドライバーだけでできるものではない。

メカニックやそのほかの技術者の力が必要だ。  

この映画の中では端役になってしまっているような人物が連携をし、事を成す。  

チームメイトの見事な連携によりヘンリー・フォード2世を助手席に押し込ませた後はドライバー、マイルズの荒ぶる時間がはじまる。  

フォードGT40の雄たけびのようなエンジン音。  

野獣のような動力性能。  

人間の運動能力をはるかに超えた運動能力による重力の刺激を受けたヘンリー・フォード2世はむせび泣き、熱いものを漏らす。    

痛快。

コメント

このブログの人気の投稿

MacBookProを買った

亡き天才を思う『Winny』

この熱さ、好き『RRR』