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『私たちのハァハァ』

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青春とはエネルギーの放出である。 ゆえにどこかでエネルギーを放出せねばならない。 問題は何にエネルギーを放出させるかだ。 そう感じさせる映画。 福岡県北九州市に暮らす仲良し女子高生の4人組が、ロックバンド、クリープハイプの地方ライブ出待ちをしているときに言われた「東京のライブにも来てください」という言葉をきっかけに東京に向かう。 しかもママチャリで。 その情熱、思い、無鉄砲さが青春。 放出されるエネルギーに比例して映像も女子高生たちのふとももも輝きも増し、目を細めず見ることができない。 しかし東京に近づいて来るにつれ、彼女たちの輝きにも変化が訪れる。 北九州市を出た時をカルピスウォーターだとすれば、東京に来た時にはレッドブル。 持ち前のエネルギーだけではどうにもならない、東京までの距離と時間。 直面する現実の厳しさに戸惑い打ちひしがれる4人の女子高生。 北九州市から東京を目指したこの数日間は何だったのか。 彼女たちに答えが出るのはもう少し先だろう。 しかし青春のエネルギーをクリープハイプにささげた彼女たちに後悔は無いはずだ。 その輝きがまぶしい。